私は前の職場は入職して3日で何かおかしいぞと思い、1週間で入ったことを後悔しました。
今思ってもストレス耐性低い自分が2年もよく耐えたものだなと思います。
それで今はその職場は綺麗さっぱり辞めて、居心地の良い市中病院に移ってのびのびと医者の仕事を続けています。
医師は売り手市場なので転職で困ることはないと思いますが、気をつけないと私のように就職後に「騙された…」となってしまう可能性がおおいにあります。
特に私は自称意識低い系ゆとり世代です。
「若いうちの修行」と称して押しつけられる雑務やコスパの悪そうな努力は嫌いです。
強い志があるからどんな労働環境でも大丈夫気にしない!という先生からすればお前何言ってんだレベルの話だと思いますが、
少しでも「いやまぁ学べる環境が第一だけどあんまり労働環境が悪いのはね…」と思うのなら、是非私の失敗教訓を生かして良い転職先を見つけてほしいです!
Contents
聞いてた条件と違いすぎた前職場の話
見学に行った時のイメージ

私が意識高くとある病院の見学に行った時のことです。次々と高名で優秀な先生方のもとを回りながら挨拶をし、その病院の様子を聞きました。
- 夕方以降は当番が引き継いでくれるから大体17:00〜18:00に帰れるよ
- 当直は月3〜4回くらい
- 当直明けは午後帰れるから
- 〇〇大学や△△大学は雰囲気怖いけど、うちはみんな優しい
- 若い先生も外勤行けるし給料いいよ
- 勉強になる症例が沢山あるよ
その病院の良いところばかり聞かされて私はすっかりその気になっていました。
まだ研修医を終えたばかりのフレッシュでピュアでやる気に満ちあふれていた当時の私は、見学先の病院の先生達の話を疑うなんてことは知らなかったのです。
実際に働き始めてからの話

そして待ちに待った勤務が始まります。やっとあそこで働ける!と期待に胸を膨らませて勤務に行きました。
- 夕方以降は当番が引き継いでくれるから大体17:00〜18:00に帰れるよ
→引き継ぎしても細かな雑務(これなんで医者の仕事?ってやつ)があって帰れない。雑務処理だけだから時間外手当なし。 - 当直は月3〜4回くらい
→実はこれ以外にオンコールが沢山ある。オンコールは当直明けみたいに翌日勤務が軽くなるとかの配慮なし。 - 当直明けは午後帰れるから
→帰れる日もあるけど、当直がそんなに忙しくなかったと分かるとやっぱり夕方くらいまで雑務が回ってくる。 - 〇〇大学や△△大学は雰囲気怖いけど、うちはみんな優しい
→上に気使って息苦しかった。 - 若い先生も外勤行けるし給料いいよ
→ベースの外勤はあるけど、何かと理由をつけて外勤減らされることがあった - 勉強になる症例が沢山あるよ
→あるけど、上手く立ち回ってないと良い症例は回ってこずに、軽症の片付け役に回されることも多い。
まぁ個人の努力や立ち回りでよくなる部分もあるのですが、私は働き始めて1週間くらいで全然聞いてたのと違うやーーんってなってました。
自分で言うのもなんですが、そんなに要領悪い方ではないと思うのでまぁしれっと色々切り抜けながらなんとか頑張ってみました。
でも1年でもう無理だってなって、2年目で転職先探し始めながら医局を辞めるための理由を考えて、2年いたところで辞めちゃった感じですね。こういう見切りの速さには自信があります。
教訓の一つは「女医の怖さを甘く見るな」
そしてもう一つ、私が声を大にして言いたいことがあります。
私が自分が女ということもありますが、男性医師より大体怖かったり場の雰囲気を凍らせることがあるのは女医だと思っています。
「その日の機嫌」という私達にとってはどうにもならない不可抗力によって優しさがおおいに左右されやすいのは女医です。
朝出勤したら何故か理由は分からないけどあの先生の目がつり上がってる…今日はやばい日だなぁ…ってなりやすいのは女医です。
これ以上は怖くて書けませんが、きっと同じような経験ある先生も多いことでしょう。
男職場の中で働いていると気が強くなりがちなのかもしれませんが、私も含めて若い女医さんは周りにビクビクされながら機嫌を伺われるようにはならないようにしたいものですね。
私なりに前職場に入った時の反省点を次に生かす
というわけで、前の職場でもう無理だ〜となってしまった私はまたしても転職先を探し始めました。
この時は私なりに前職場に入った時の反省点を生かして転職しています。
病院見学時に必ず確認すること
- 悪いところを伝えてくれない病院→s/o ブラック病院
- なるべく同年代で自分と同じような条件で働いている先生と話すこと
- 同年代の先生と話せる時間をつくってくれない病院→s/o ブラック病院
- 同年代の先生に「嫌なところある?」「怖い先生いる?」「辞める人いる?」と必ず聞く
まず見学時は出来るだけ同年代、自分と同じような条件で働いている先生に接触するようにしましょう。
自分はその病院で高名な〇〇先生のもとで働ければたとえどんな労働環境だって良いんだ!というなら何も言いませんが、当然ながら自分と同年代の先生がどんな風に働いているかは大事です。
その先生から今の職場への不満があるならちゃんと吐き出してもらいましょう。
「ここだけの話、嫌な先生とかいます??」とかの質問も同年代の先生なら聞きやすいです。
100%不満のない病院は少ないと思います。
でも逆に、ちゃんと不満や今の病院にいるデメリットを正直に答えてくれる先生のいる病院は良い病院の可能性が高いです。
不満な点も聞いた上で、今の職場と比べながら自分の働く姿をイメージ出来るのが良いと思います。
見学以外での情報収集を徹底するために
もうひとつ、前回の転職時にきちんとやっておけば良かったなぁと思ったのは病院見学以外での情報収集です。
私は「ここにしよ!」と決めてしまったのでこの情報収集をだいぶ怠っていた気がします。
というのも、この後悔しまくった職場を辞める時には医局を辞めるなんて可能なのかとか色々悩んだ結果とりあえず医師向けの転職エージェントに登録して相談してみたんですよ。
その時の一言に私は衝撃を覚えました。
なんと、私と同じ職場からつい最近相談してくる先生が何人かいたんだとか。
そして私はこの時思いました。そっか、転職エージェントってその職場の離職率とか、意外と病院見学時に聞けないブラックな面の情報も持っていたりするのかもな、と。
それまで私は転職エージェントよりも色んな人の口コミで探す方がきっと良いと思っていました。医者は医者同士のネットワークが強いですし、実際働いてる先生の話が何よりも参考になると思ったからです。
だけどこの時に現場では教えてくれない情報も持っていたりする可能性もあるんだなぁと思って、利用出来るだけエージェントは利用してみようと思いました。
信頼出来る実績のある会社であれば無理に転職を勧めてきたり、こちらの個人情報を勝手に外部にばらしたりされることもないですし、連絡を取るのがちょっとめんどくさい以外はデメリットはなかったです。
連絡を取るのは面倒に感じましたが、病院の情報収集や書類仕事を請け負ってくれるので、トータルで見れば時間も節約になった気がします。
医師向けの転職エージェントは100社以上あってどこに登録すれば良いか迷うと思うので、別記事で私なりに信頼出来る業者のおすすめも紹介しています。

締めの言葉
さぁ、今日の教訓をまとめます。
- 悪いところを伝えてくれない病院→s/o ブラック病院
- 同年代の先生と話せる時間をつくってくれない病院→s/o ブラック病院
- 同年代の先生に「嫌なところある?」「怖い先生いる?」「辞める人いる?」と必ず聞く
- 病院見学以外での情報収集も怠らずに!
- 女医は怖い
今日はこれで終わりです。
何回も転職してる私が言うのもなんですが、短期間でポンポン転職するのはめんどくさいしオススメしません。
あなたも良い職場に巡り会えることを願っています!
このサイトに来てくれて、記事を読んでくれてありがとうございます!