医師転職のこと

麻酔科の転職・求人探しのポイントは?働き方や目的別転職エージェントの活用法

麻酔科の年収、どのくらい?

麻酔科は年収が高い?

なんとなく、”儲かる科”のひとつであるイメージがある麻酔科ですが、実際みんな年収はどのくらい貰っているんでしょうね!

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」で勤務医の診療科別平均年収が算出されています。

これをもとに書かれたマイナビDOCTORのコラムの表が分かりやすいのでお見せします!

これで見ると麻酔科の年収は4位!

更に同じサイトに掲載されている「勤務先の仕事の質・内容に満足していますか?」という質問にたいして「満足」と答えている人が一番多いのは麻酔科とのこと!

というわけで、満足度の高い働き方をしやすい科といえるかもしれません。

働き方によって年収が大きく変わる

ところが、上述のような年収に関するアンケートは取り方が変われば結果はガラリと変わるものです。

例えば医師転職ドットコムに掲載されていた常勤求人の年収から算出された診療科別の年収ランキングでは、麻酔科は23位とかなり低めですね(^_^;

この一番の理由は麻酔科の場合はバイトの収入が高く、常勤先だけでなくバイトも含めた収入で上手く収入アップを狙っている先生が多いと思います。

これを利用してバイトのみで生計を立てるフリーランス麻酔科医も最近は増えていますね。

麻酔科の働き方

麻酔科に限ったことではないですが、なぜか医者はバイト収入の割が異様に良い。

なので大学病院で雀の涙のようなお給料で働きながら週1回のバイトで生計を立てる…という不思議な勤務体系が出来上がっています。

その中でも麻酔科は持ち患を持たないので1日単位で働きやすく、特にバイト収入も高いという特徴があり、これを利用したフリーランス麻酔科医というのも最近は増えています。

麻酔科での転職を考える時はまずはどんな勤務体系で働きたいか考えてみましょう。

がっつり常勤

常勤で一つの病院に勤めるメリットは毎日同じ一つの職場に通うことになるので、職場環境が良ければとても普段の生活がしやすくなりますね。

“フリーランスは楽で儲かる、常勤はきつくて儲からない”というイメージがあるかもしれませんが、私は今のメインの職場まで自転車で5分という立地に住んでいるので、むしろたまのバイトの電車通勤が苦痛で仕方ないです(^_^;

まぁバイトも環境は悪くない(仕事めっちゃ早く終わったりするし)、周りの人も良い人達だし稼げるし…で嫌いじゃないんですけどね。

常勤で一つのところに勤めると、職場の近くに住んだりすれば通勤のストレスも減りますし、なんだかんだバイト先は気を遣ったり自分の居場所がなく感じられたりするので、馴染めれば気持ちよく働きやすいのは常勤じゃないかと思います。

一方で職場に嫌な上司がいたり、嫌な外科医がいたとすると強制的に毎日顔を合わせて一緒に仕事をしなければなりませんし、とにかく「当たれば天国、外れると地獄」感が強いですよね。バイトみたいに嫌なら辞めますともいかないですし。。。

フリーランス

フリーランスは基本どこの病院にも属さずに毎日別の職場に行くことになります。

働き先も自分で探さなければならないですが、最近は週1回の非常勤バイトが探せるサイトが沢山あるので、ある程度スキルがついたらフリーランスになってしまう麻酔科の先生は多いです。

フリーランスのメリットはなんといってもお給料ですね。

麻酔科の場合は当直や時間外なしで定時で働くだけで1日10万円程度もらえる求人はザラなので、週5日働いたら1ヶ月で200万…なんて考え始めるとやばいですね。(O_O)

ただフリーランスにもデメリットは多くて、まずはそこそこスキルがついていないと不安ですね。なにがあってもある程度自分で対処する力がないと、自分を守ってくれるものがなにもなくなります。

そして最近はバイトサイトが増えたことで気楽にフリーランスになることが可能になり、麻酔科学会もこのフリーランス麻酔科医にややお怒りのようです。

専門医を更新したくば週3回以上同じ病院に勤務しなさい、という通達を出してきています(´・ω・`)

麻酔科専門医の更新要件に「単一施設週3日」が追加。フリーランスはどうするべき?こんにちは!意識低い系女医のえいみー(@Dr_Amy777)です。 2018年7月10日付で日本専門医機構と麻酔科学会から「日本専...

あとは毎日違う職場に行くのがストレスだったり、どこに行っても少しアウェー感で馴染みづらかったり(私みたいなコミュ障は特に)、自分の希望に合ういくつもの職場を見つけるまでが少し面倒だったり…などと細かいデメリットが多いです。

ただそのデメリットを差し置いても、当直や時間外なしでかなりのお給料が稼げて、職場次第でお休みを上手く取れば自由な時間の使い方がしやすいことが大きなメリットになるのでしょう。

常勤+非常勤バイト

フリーランスになれるほどのスキルに自信もないけど、そこそこ稼ぎつつ、きつすぎない働き方をしたい、そして出来れば一応専門医もちゃんと更新していきたいなぁという先生が最近選ぶのが、「ゆるーく週3~4くらいの常勤(or非常勤)+週1〜2回別の病院でバイト」というパターンでしょうかね。

ちなみに意識低い系の私もこのパターンです。

これは常勤先で良いところが見つけられると、毎日のストレスはフリー、週1〜2回バイトすればお給料もそこそこ、専門医更新要件の「週3以上同施設」も満たせて割と良いとこ取りです。

常勤先によっては週1回研究日として外勤を斡旋してくれるところもあるようなので、結果的にこの働き方になるというのはよくあると思います。

【年代・目的別】麻酔科での転職先・求人の探し方と転職サイト活用法

ここから先は年代や目的別に、麻酔科の求人を探す時のポイントや転職エージェントをどう使うか、おすすめの転職支援サイトなどを紹介していきます。

まだ専門医持ってない若手の先生

とりあえず専門医を取るまでは普通に常勤として働くか、常勤+非常勤バイトになると思います。

医局の麻酔科の先生怖いし、その日のオーベン次第で一日の自分のQOLが左右されるし、毎日何の症例に当たっているかよりもオーベンが誰かの方が気になる気持ちは分かります。

それでもとりあえず専門医は一度は取らないとこの先に生きていくのが大変です。フリーランスとして働く場合も、非常勤は「専門医資格必須」の条件がついている病院はとても多いです。

ただ、そうは言っても今の職場が色々辛いなら職場を変えるのは悪いことではありません!かくいう私も医局に入ったものの人間関係とかストレスに耐えられず標榜医を取れたら医局辞めて別の職場に変わりました。

標榜医が取れれば働かせてもらえる非常勤先がそこそこ増えるのでゆるく常勤週3+非常勤バイトはありです。(私もこんな感じ)

専門医取得前ドクターの転職時に気をつけることは、とにかくその病院で専門医が本当に取れるのかどうか、ですよね!

今は専門医取得のための条件が厳しくなっていて、「専門医研修プログラム」の基幹病院で勤務するのが原則となっていて取得出来る病院がかなり限られています。

(詳細は麻酔科学会HPの専門医研修プログラム参照)

私が医局を辞めて転職しようとした当初は新専門医制度が始まったばかりで病院側も把握出来ていないところも多く、「結局この病院で専門医取れるの?どうなの?」と分からない部分が多々ありました。

その辺を確実にするためには、医師向けの転職エージェントを利用すると専門医取得の条件などしっかり確認してくれるので、色々細かい調べ物の時間を短縮したい先生はこうしたサービスを利用してみましょう。

医師向けの転職エージェントは沢山ありますが、常勤転職なら求人豊富でサポートも手厚い、実績ある医師転職ドットコムエムスリーキャリアエージェント、常勤+非常勤前提で併せて求人を探すなら、常勤・非常勤ともサポートが手厚いリクルートドクターズキャリア当たりに登録しておくと良いです。

ただし、専門医取得前ドクター向けの求人は、こうした求人サイトに出ていないものも多いので、書類仕事などはエージェントに任せつつ、自分でもある程度良さそうな病院をインターネットや周りの口コミでリサーチすることをおすすめします!

専門医取得後で、ある程度ゆったり働きたい

当直なし、時間外勤務なし、週4勤務、ある程度QOL重視でゆったり働きたい!

麻酔科の場合、こうした先生向けの求人が結構あります!

給料もある程度重視したいのであれば週3〜4日の常勤と週1回の非常勤を組み合わせたりするのもありです。

専門医が取れればかなり求人の幅も広がるので、心臓外科や脳外科・小児がないまったり病院勤務も可能です^^

こうした求人を探したいのであれば、まさに医師向けの転職エージェントサービスを思いっきり利用すると良いです。

こうした会社の持っている求人は比較的QOML重視で働きたいドクター向けの求人が多くてとても探しやすいです。

またどのサービスも常勤・非常勤の求人をそれぞれ扱っているので、常勤先を決めて、併せて週1回の外勤も確保しておきたい!なんていうことも可能です。

民間病院であれば大学病院と違って週4くらい常勤で働ければ年収1000万くらいにはなる求人が沢山ありますから、これに週1回の外勤をあわせればQOLを保ちつつ収入アップも目指せます!

常勤の転職先を探すなら一番のおすすめはやはり医師転職ドットコム。QOL高めで条件の良い求人が多いです。あとはリクルートドクターズキャリアは非常勤のサポートも手厚いので、とりあえず常勤希望で登録しつつ、あわせて非常勤のバイトも探してもらえたりすると良いです。

特定の症例を経験したい!バリバリ働きたい!

次に、QOLよりもキャリアアップを狙っていきたいという意識高めの先生。すばらしいですその志。

多分そんな先生はきっとどこからも引く手数多、でも自分のキャリアのことを考えて最適な病院を選びたい!という場合にはまぁぶっちゃけて言えば周りの口コミを当てにするのが一番良いです。

転職支援サービスって確かに便利なんですけど、どちらかと言えばQOL重視の求人が多めでバリバリ働きたい!症例の多い病院に行きたい!という要望に応えるのは少し苦手です。

ただ、転職サービスから紹介される求人に限らずとも気になる病院があった場合に現在の募集状況を調べてくれたり自分に代わって面接日程の調整をしてもらったり…といったことは可能なので、厳選したいくつかの会社にのみ登録して、コンサルタントさんに細かい書類仕事などサポートしてもらうと便利です。

コンサルタントさんの押しが強すぎず、こちらの希望を聞いてもらいやすいのは医師転職ドットコムさん、転職ありきで無理矢理条件に合わないような求人を紹介されることもありません。あとはコンサルタントさんが比較的医療分野の知識が豊富な方が多いのはエムスリーキャリアエージェントもおすすめです。

麻酔科フリーランスになりたい

麻酔科はフリーランスとして働いている先生がとても多い科の一つです。

フリーランスになるためにはそれなりの知識や経験が必要になってくるので、麻酔科専門医取得は必須ですし、おおかたのことは自分で対処出来なければなりません。

フリーランス麻酔科医としてメディアなどにも出ている筒井先生も自書の中で「ドクターXのように『私、失敗しないので』とは言えないまでも、『私、失敗したら辞めるので』という覚悟で仕事をしている」と話していました。

筒井先生の本は医療者ならなるほど〜と思う話が多いですし、フリーランス麻酔科医に興味のある先生は一度読んでみると面白いと思いますよ!

少し話が逸れましたが麻酔科はフリーランスに最もなりやすい科の一つで、最近は特に医師向けの求人探しサイトが多いのでフリーランスになるのはとても簡単です。

医師向け転職支援サービスで定期非常勤の案件で月〜金まで適宜埋めていくだけです。多くの求人が1日あたり10万円程度はもらえますから、週5日毎日非常勤で色々な病院で働けばそれなりの給料がもらえます。

勿論デメリット・大変なことも多いですが時間がある程度自由に使えたり人間関係のストレスが減ったりとメリットも大きいようです。

非常勤の求人を探すなら医師転職ドットコムリクルートドクターズキャリアマイナビDOCTORあたりは非常勤の求人数が豊富ですし是非登録しておきたいところです!

補足:医局を辞めたいけど…

最後に、転職を考えているけれど現在大学病院に所属していて辞めるに辞められない…という先生。

医局って医者以外にはあまりピンとこない組織のようですが何とも言えない辞めづらい雰囲気&圧力を感じますよね…(^_^;

かくいう私も医局が嫌で辞めちゃった一人です。

医者の世界って色んなしがらみもあるし、医局辞めて生きていけるのかなど不安になってしまうし、私も医局を辞める前はとてもとても悩みました。胃に穴が空くんじゃないかと思うくらい悩みました。

でも私はなんだかんだ思い切って辞めてみたらストレス激減してとても働きやすくなって今最高にハッピーライフなので、「医局辞めるなんて無理だよな…」と思っている先生も諦めないでください!

【保存版】医局の辞め方ガイド〜私が新しい就職先を見つけて転職するまで最近医局をやめて市中病院で働き始めた6年目医師です。医局が嫌でやめたいと思いつつ、色々しがらみもあるんじゃないかとか悩みながらも転職した経験やその時感じたことなどを全部書いています。...

一応私が医局を辞めた時のことはこちらの記事にまとめてありますので良ければ参考にしてくださいね。

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えいみー
えいみー
修行や雑用が嫌いな意識低い系ゆとり世代です。なによりもコスパを重視するゆえ、出来るなら必要最小限の努力で立派な医者になりたいです。医局は辛かったので辞めました。要領の良さと見切りの速さがチャームポイントです。医者のQOMLを向上させよう!をテーマに情報発信するためのブログ書いてます。
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